事業者なら活用したい色が与える心理効果(イメージ)

ホームページをデザインする際に、トップ画像とどんなカラーを選ぶかでほぼ7割の印象が決まります。

仮に同じトップ画像でも、色が違えば別の印象を与える事も可能です。

制作後にターゲットとなるユーザーが変わったり、与えたい印象が変わったきた際は、

トップ画像やバナーを変える前に、まずはカラーを変えるだけでも印象を変える事ができます。

 

好みのカラーでホームページを彩る事も自由ですが、ホームページは相手(将来のお客様)ありきのものです。

そのため、ある程度カラーが持つ心理効果やイメージを知っておく事は、事業をされている方にはとても重要かと思います。

 

今回はブログで色の与える基礎と効果についてまとめたいと思います。

基本色の特徴

一度は目にした事があるかと思う色の色相環です。

原色である赤・黄・青を混ぜることで色が変わり、大別すると12色に分かれます。

これらは全て寒色・暖色・中性色に分類することができます。

寒色

青や青緑、青紫などが寒色です。
興奮を沈める鎮静作用があり、誠実さや清潔さ、冷たさを感じさせます。

中性色

緑や紫など、寒色と暖色の間にある色が中性色にあたります。寒色と暖色の要素を併せ持ち、冷たさや暖かさといった感覚を受けにくい色です。
なお、似たような言葉に「中間色」がありますが、これは中性色とは全くの別物で、寒色・暖色・中性色のいずれかに関わらず、グレーを加えた鈍い色味を指しています。

暖色

赤やオレンジ、黄色が暖色です。
感情を高揚させ、あたたかみや熱を感じさせます。

上記の特徴を踏まえるだけでも、商材にふさわしい色のイメージが見えてくるのではないでしょうか。
それでは、各カラーを採用されている具体的なサイト例も合わせて見ながら、それぞれ色の特徴について紹介していきます。

サービス案内など商売で活用したカラーの知識

赤のイメージ:情熱、興奮、怒り、爆発、派手

赤は情熱や生き生きとした感情を与える色です。どの色よりも強い刺激(=目を止める)を与える効果があります。
そのため人に行動を起こさせるような注意喚起の色になります。
購買意欲を高める効果があり、緑や青と比べるとボタンのクリック率が高いという実験結果も出ています。

三菱UFJ国際投信株式会社 https://www.am.mufg.jp/recruit/

江崎グリコ株式会社「Pocky/ポッキー」 https://www.pocky.jp/

青のイメージ:信頼感、誠実さ、清潔感、知性、冷たさ、落ち着き

青は、堅実・誠実といったイメージを持っているため、コーポレートサイトに採用されるケースがとても多い色です。
爽やかな空、母なるの海、日々水と接する機会が多く、そのため好感度が高く、一番人気が高い色の系統です。
困った時は本系統を選んでおけば、嫌う人が少ないため間違いない特徴があり幅広いデザインに活用できます。

すみだ水族館 https://www.sumida-aquarium.com/index.html

商船三井テクノトレード株式会社 https://www.motech.co.jp/

黄色

黄色のイメージ:にぎやか、幸福、希望、躍動、金、高級

太陽やひまわりといった色のイメージである黄色は、明るくて元気なイメージが強く、心を楽しい気分にさせます。
そのため子どもをターゲットにしたサイトや夏の季節商品でよく使われます。
また、黄色や危険などでよく目にする黄色は、注意喚起の心理効果としてよく使われる色です。

レゴ®ストア http://clickbrick.info/

ほほえみ保育園 http://hoiku.medical-jiyukai.jp/

オレンジ

オレンジのイメージ:エネルギッシュ、明るさ、健康、親しみ、温かみ

赤と黄の中間色のオレンジ色は、赤色が持つ暖かみや黄色の元気さの両方を感じさせる事ができます。
喜びや幸福、親しみ、元気、明るいといったポジティブな印象を強く与え、万人受けする色です。
また内なる暖かさを感じさせるため、住まい(リフォームなど)に関するホームページにもよく使われます。

株式会社LIXIL「リクシルPATTOリフォーム」 https://www.lixil.co.jp/reform/patto/

日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科 http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~fbs/

ピンク

ピンクのイメージ:女性、ロマンチック、かわいい、甘い、柔らかい

優しく、柔らかく、甘く、と女性的のイメージが強くピンク色は、
女性ホルモンの分泌を活性化させる効果もあると言われています。そのため女性向け商品にもよく使われています。
薄いピンクは繊細で上品なイメージとなり、逆に濃いピンク(ショッキングピンク)は派手で印象的なイメージを与える事もできます。

株式会社井田ラボラトリーズ「CANMAKE™」 https://www.canmake.com/

OPERA https://www.opera-net.jp/special/2017heart/

緑のイメージ:健康、癒し、平和、再生、自然、平穏

木や森などの自然や健康のイメージの緑色は、目の疲れを癒す効果があるとも言われています。
気持ちを穏やかにしたり、心をリラックスさせたり、信頼感が演出できる色です。
そのため健康や環境、社会的な活動としたブランドやサービスによく見られる色です。

モンデリーズ・ジャパンClorets https://www.clorets.jp/index.html

トヨタ自動車株式会社(環境への取り組み) https://www.all-toyota-gwp.jp/

紫のイメージ:高貴、上品、神秘、ミステリアス、優雅

動的な赤と静的な青が混合しているため、高貴で上品なイメージがある反面、ミステリアスものに使われます。
一番身近な例でいえば、占いなど必ずといっていいほど使われる色です。
宇宙的で神秘的な印象を与えるためスピリチュアルなものや想像力をかき立ててほしい時に多用される色です。

manebi https://manebi.co.jp/

TERRA https://www.terra1012.com/myfeel/

まとめ

このように色は様々な印象、感情、心理効果を与えさせる事ができます。これらの作用はホームページ意外にも生活に至る所、広告やファッションなどあらゆる場面で使用されており、影響を受けない人はほぼいないと言われています。

そのため日常的に心理や生理的に影響を与えられているので、言葉で伝えるのとは違い、相手に与えたい印象をそのまま素直に受け止めてもらえる事が多いのが色のもたらす大きな効果です。

皆さんのホームページのデザインや改修、サービスにおけるチラシやバナーなどの作成の一助になれば幸いです。