「デザインと色」がHP訪問者の行動にもたらす心理要素

デザインと色は、私たちの日常生活において重要な役割を果たしています。しかし、多くの人がその影響を意識せずに受けています。本ブログでデザインと色が人の行動心理に与える影響についてまとめてみました。改めて色とデザインがもたらすその影響を学んでまいります。

デザイン=色の力はあらゆる日常に使われている

デザインは、私たちの周りの世界を形作ります。ホームページ、アプリ、広告、そして建物のデザインは、私たちが感じ、行動する方法に影響を与えます。では、なぜデザインが大切なのでしょうか?

視覚的な印象を決める「色」デザインは最初に目に入る情報です。例えば、ウェブサイトを訪れたとき、そのデザインが美しく魅力的であれば、私たちはそのサイトに良い印象を持ちます。この印象は、私たちの行動に大きな影響を及ぼします。

「色が感情に与える心理効果」

色は私たちの感情に深い影響を与えます。異なる色には異なる心理的な効果があります。
では、いくつかの基本的な色とそれらがもたらす感情について見てみましょう。

赤は情熱的で力強い感情を表します。例えば、赤いボタンをクリックすると、行動を起こす意欲が高まることがあります。赤は注意を引き、緊急性を示すのにも使われます。

青は冷静で安定感のある感情を引き起こします。多くの社交メディアプラットフォームが青を主要なカラースキームとして採用しています。これはユーザーに安心感を与え、長時間の利用を促進するためです。

緑は自然と平和を象徴します。自然療法や健康に関連する製品に緑が使われることがよくあります。緑の色調はリラックス感をもたらし、癒しの場を作り出します。

黄色は陽気で明るい感情を表します。太陽のような色として知られ、楽観的な気分を高めるのに適しています。黄色はクリエイティブな分野や幸福感を伝えるコンテンツによく使用されます。

紫はロイヤルティや贅沢を象徴します。この色は高貴さと神秘性を持っており、高級製品やエレガントなブランドによく使われます。また、深い紫は創造性と精神的な成長を示すことがあります。

オレンジ

オレンジは元気で活力に満ちた感情を引き起こします。この色は楽しさやエネルギーを表現し、食品業界や娯楽関連のコンテンツでよく見られます。オレンジは行動を促進するのにも適しています。

ピンク

ピンクは優しさや愛情を表現します。この色は一般的に女性や子供向けの製品やコンテンツに使用され、親しみやすさと感受性を伝えます。明るいピンクは幸福感を高め、穏やかな気分をもたらします。

以上、一部の色になりますが、もし仮に新幹線のシートが真っ赤な色だったとしたら落ち着きませんよね。

そのように色はデザインにおいてとても重要な役割を果たします。デザイナーはこれらの色を組み合わせ、目的に応じて感情や行動を誘導する方法を考える事に役立てます。このような色彩心理学を理解することで、デザインの効果を色を組み合わせる事で最大限に活用できます。

色とデザインの組み合わせで最大限効果を発揮させる

デザイナーは、特定の感情や行動を引き起こすために色を巧みに使用します。以下はいくつかの具体的な例です。

1. キャッチコピーとボタンの色

ウェブページにおいて、キャッチコピー(主要なメッセージ)と行動を促すボタンは非常に重要です。例えば、セールのウェブページでは赤いキャッチコピーと「今すぐ購入」ボタンが効果的です。赤は緊急性と興奮を引き起こし、ユーザーに行動を起こさせます。

2. ロゴカラー

ブランドのロゴカラーは、そのブランドが伝えたいイメージや価値観を表現します。例えば、コカ・コーラのロゴは赤色で知られており、元気さと楽しさを伝えます。これは消費者に清涼飲料を楽しむ喜びを感じさせるためです。

3. 背景色とコンテンツ

ウェブサイトやアプリの背景色は、ユーザーの読みやすさとコンテンツに対する注意を制御するのに役立ちます。例えば、読み物のウェブサイトでは白い背景が一般的で、テキストが読みやすくなります。しかし、クリエイティブなポートフォリオのウェブサイトでは黒い背景が使われ、作品が際立つように設計されています。

4. 色の組み合わせ

色相環を理解し、調和の取れた色の組み合わせを選ぶことも重要です。たとえば、補色を使用することで対照的な効果を生み出すことができます。オレンジと青、または赤と緑の組み合わせは目を引き、デザインにダイナミズムをもたらします。

5. イメージと色

写真やイラストは、色との組み合わせによって異なる感情を引き起こします。たとえば、健康関連のウェブサイトには緑色の背景に自然の写真が使用され、リラックス感と健康を強調します。

これらの具体的な例からわかるように、色とデザインは感情や行動に大きな影響を与えます。デザイナーは、目的に応じて適切な色とデザインの組み合わせを慎重に選び、ユーザーに望ましい反応を促します。色彩心理学の理解は、効果的なデザインの鍵です。

まとめ

デザインと色心理学は、私たちの日常生活において大きな影響を持っています。良いデザインは私たちの行動を導き、色は私たちの感情に影響を与えます。この知識を活用し、デザインと色を選択する際に慎重に考えることは、ホームページ制作者やWebマーケティングのコンサルタントにとって重要です。
もちろんHPを作った後に自身で色味を変更する事も可能です。ぜひ上記を参考に色彩の調整をしてみてはいかがでしょうか。
※「外観」ー「カスタマイズ」より「色」や「ヘッダー」「フッター」のメニュー等からカラーをプレビュー見ながら変更できます。